【60代/男性】住宅ローンの残債務約450万円が時効援用によって無くなったケース

1.事案

60代の男性の方からの債務整理のご依頼です。

過去に住宅ローンを借りていましたが、自宅の売却後も債務が残ってしまい、その後長期に渡って延滞をしてしまいました。最近になって債権回収業者から督促が届いたために、当事務所にご相談いただきました。

借入業者数:2社
借金総額:約450万円

保有資産:自動車、生命保険

 

2.方針の決定

住宅ローンのため過払金もなく、延滞金もかなりの金額がついていました。
そのため、任意での返済は困難との判断になりました。

他方で、最終返済日からかなりの日数が経っており、時効の可能性がありました。
そこで、まず時効の可能性を探り、時効になっていなければ破産手続きによって債務を整理する方針となりました。

 

3.弁護士の活動

弁護士が債権者に受任通知を送付し、債権の調査を開始しました。
債権者から取り寄せた取引の履歴を確認すると、最終返済日からすでに10年以上が経過していました。また、本件は保証会社がついていましたが、保証会社の求償権取得からも10年以上が経過していました。

弁護士が債権者に連絡を取り、時効中断の主張があるかを確認したところ、特に債務名義の取得などもなく、中断の主張はないとの回答を得ました。

そこで弁護士が債権者に対して、内容証明郵便で時効の援用の通知書を送りました

 

4.当事務所の関与結果

時効援用によって、お客様の借金約450万円はすべて無くなりました
破産手続きもしなかったため、お客様の財産であった自動車や生命保険には全く影響がありませんでした。

住宅ローンの延滞は債務名義(判決など)が取られていることもありますが、今回の件のように債務名義の取得がなく、時効になっている場合も多くあります。

借金を5~10年以上返済していない場合には、時効になっていることもあります。当事務所は、埼玉県川口市や埼玉県南部の地域を中心に今回のようなケースを多く扱っています。
突然に債権回収会社などから督促を受けた場合には、是非当事務所にご相談いただければと思います。

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