【50代/男性】民事再生(個人再生)により借金を大幅減額して自宅を守った事例
1.事案
埼玉県在住の50代男性の方からのご相談。
ご相談者の方はブランド品の購入や失業していた期間の生活費などで借入れを繰り返し、
ご相談時点では1000万円ほどの借り入れがありました。
また、住宅ローンを返済中でした。
現在は就職して安定した収入があったものの、返済額が膨大になり家計は火の車の状態でした。
借入業者数:8社
借金総額:約1100万円
保有資産:自宅、生命保険
2.方針の決定
弁護士がお客様と直接面談を行い、借入状況やご希望などについてお伺いしました。
お客様には自宅があり、子ども達への影響も考えると自宅を維持したいというご希望でした。
住宅ローン返済中の自宅を維持したい場合、民事再生(個人再生)という手段があります。
自己破産の場合には、自宅を維持することはできません。
民事再生にはいくつか要件があるため、弁護士が自宅の登記の状況や今後の履行可能性などを検討しました。
その結果、民事再生の要件を満たすことが分かりました。
そこで、債務整理の方針は民事再生で進めることになりました。
3.弁護士の活動
お客様と委任契約をした後、すぐに当事務所からお客様との委任契約後、弁護士が各債権者に受任通知を送付しました。
弁護士の介入通知により、債権者からお客様に対する督促などは止まりました。
住宅ローンについては延滞がなかったため、これまで通りに払っていくことになりました。
民事再生は、現在の借金総額を大幅に減額しますが、減額後の債務は返済していく必要があります。
そのため、今後の返済履行を確保するために、家計を指導し見込み返済額の積立トレーニングを行いました。
その一方で、裁判所に提出する必要書類の収集を行いました。
必要書類収集後、裁判所に申立てを行いました。
申立て後、履行可能性確認のため、弁護士がサポートして毎月の家計を裁判所に提出しました。
その後、弁護士が再生計画を作成して、裁判所に提出しました。
4.当事務所の関与結果
再生手続きの結果、無事に再生計画が認可されました。
住宅ローンについては従来通り支払っていくことになり、自宅を維持することができました。
また、住宅ローン以外の借金についても大幅に減額し(1000万円超の借金が200万円程度に減額)、月の返済額も家計に無理のない範囲に抑えることができました。
本件はお客様自身の他に奥様にもご協力いただいて手続きを進めていましたが、ご夫婦ともに大変にホッとした様子でした。
民事再生は住宅ローン返済中の自宅を守れるという大きなメリットがありますが、要件がいくつかあり複雑な手続きとなっています。
特に住宅ローンの延滞が続いたり、保証会社が代位弁済をしていると手遅れになってしまうこともあります。
借金の返済が厳しくなり、住宅ローンの返済が困難な状況になったときは、できるだけ早く専門家にご相談いただければと思います。
借金問題でお困りの方は、是非、川口総合法律事務所にご相談ください。
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