任意整理における借金減額の仕組み|任意整理Q&A
Q 任意整理をすると借金が減額する可能性があると聞きました。
どのような仕組みなのですか。
A 古くからのお借り入れの場合、利息制限法で定められた金利を超えた金利
を払い続けていることがあります。
利息制限法は、
・元本が10万円未満……20%
・元本が10万円以上100万円未満……18%
・元本が100万円以上……15%
の上限金利を定めています。
ところが、昔は罰則がなかった関係で、利息制限法の上限金利を越える金
利を設定していた貸金業者が多かったのです。
利息制限法の法定金利を超えた金利を払っていた場合、超えている部分に
ついて支払ったお金は、本来金利としては支払う必要のなかったお金です
から、その部分は元本に充当されます。
そのため、借金の元本が減額されるのです。
具体的には、貸金業者から取引の履歴を取り寄せ、違法金利の場合には、
利息制限法にしたがって引き直しの計算をすることで元本を確定させます。
その他、債権回収業者(サービサー)が債権者の場合には、早期の一括払い
などを提案することによって、元金そのものを減額する交渉が成立すること
もあります。