法人破産(会社破産)のQ&A
Q 法人の債務整理にはどのような方針がありますか。
A 法人の債務整理には再建型と清算型があります。
再建型は債権の圧縮や事業計画の見なおし、不採算部門の分離などで収益の
改善をすることで、 会社を再建していく手続きです。
私的再生の手続きなどが用意されています。
清算型は会社そのものをたたむ手続きで、債務超過の場合には破産をするこ
とになります。清算型は会社自体が無くなる手続きになります。
Q 破産をする場合、法人の預貯金や現金はどのようになりますか。
A 個人の場合と違い、法人の破産には自由財産という考え方はありません。
したがって、現金や預金は破産管財人に全額を引き継ぐのが原則です。
管財人に引き継がれた現金・預金は、破産処理の中で処分・分配されます。
法人の資産を代表者が隠匿・費消することは許されませんので、注意が必要
です。
Q 破産をする場合、法人の在庫商品はどのようになりますか。
A 破産手続を弁護士に依頼した場合には、原則、法人の在庫商品は保全し管財
人に引き継ぎます。
しかし、商品の中には長期の保存が難しいものもあるため、管財人に引き継ぐ
前に処分することもあります。
Q 破産をする予定ですが、法人の自動車を代表者が引き続き乗り続けることはできますか。
A 法人の自動車は、法人の財産として管財人に引き継ぐ必要があるため、代表
者が乗り続けることはできません。