過払金とクレジットカードのキャッシング
Q クレジットカードでのキャッシングでも、過払い金が発生していることは
ありますか。
A クレジットカードでキャッシングをした場合でも、利息制限法の上限金利
を超えた利率を設定していたら、過払い金が発生している可能性がありま
す。
実際に信販会社からのキャッシングの利用で、高い利率で利息が設定され
ているケースも多くありますので、一度弁護士にご相談いただければと思
います。
過払金が出ている場合とは、利息制限法を超えた違法金利で貸付が行われ、
顧客がその金利にしたがった返済を長期間続けている場合です。
その場合には、利息制限法の上限金利を超えた部分の利率が無効になるた
め、払いすぎているお金として過払金が発生するのです。
これはサラ金などの貸金業者からの貸付であっても、信販会社からの貸付
であっても、変わりません。
信販会社からのキャッシングで過払いが生じている場合でも、まずは取引
の履歴を取り寄せ、引き直しの計算をしてから算出された過払金を請求す
るという流れになります。
なお、クレジットカードを利用してのショッピング(一括・分割)の場合
には、過払金が発生している可能性はほとんどありません。
クレジットカードを利用してのショッピングでは、一括にせよ分割にせよ
一信販会社が買い物をした代金分のお金を一時的に立替ます。この意味で
はお金を借りたのと同じことになります。ただし、立替金における利息の
利率は低いことがほとんどのため、過払金が発生しないのです。