過払い金請求でかかる時間
Ｑ 過払い金を請求すると、どのくらいの期間でお金が戻ってきますか。
Ａ 業者によって異なりますが、交渉で終わる場合には３ヶ月～半年程度が一
般的です。
訴訟まで行う場合には、１年以上の時間がかかることもあります。
過払い金請求のご依頼を受け取ると、まず弁護士が貸金業者に受任の通知
を送ると同時に、業者に取引の履歴の開示を求めます。
貸金業者が取引履歴を開示するまでに要する期間は、大体１ヶ月～２ヶ月
程度です。これは業者によって大きく異なり、２週間程度で開示してくる
業者もいれば、３ヶ月も開示に時間がかかる業者もあります。
一部の業者は途中までの履歴しか開示しないことがあり、その場合には再度
の開示を求めることがあります。
取引の履歴が開示されると、利息制限法の上限金利に基づき引き直しの計算
を行います。引き直し計算の結果、過払い金が出ていることが分かれば貸金
業者に書面で請求をします。これは１週間程度かかることがあります。
過払い金の請求後、貸金業者との交渉を開始します。
交渉は１～３か月程度はかかるのが一般的です。
交渉がまとまれば、和解書を作成し和解契約を締結します。
実際に過払い金が支払われるのは、和解を締結してから１ヶ月～２ヶ月後が多
いですが、経営が厳しい業者などでは半年後などというときもあります。
貸金業者が不誠実な回答しかしてこない場合には、訴訟に移行することがあり
ます。訴訟では多くの場合、１ヶ月毎に期日が入るため、時間もそれなりにか
かってしまいます。
特に争うべき事項がない場合でも、半年から１年程度の時間がかかってしまう
ことがあります。
