任意整理と将来金利のカット等|任意整理Q&A
Q 任意整理をすると、将来の金利や遅延損害金はどうなりますか。
A 借金問題において、金利や遅延損害金の存在は大きな問題です。
金利や遅延損害金の負担が重く、いくら返しても元金がなかなか減らない
ということが少なくないからです。
任意整理では、将来の金利はカットしてもらうように交渉します。
ここでいう将来の金利とは、和解をした後の元本に対する金利のことです。
これをカットしてもらえば、元本だけを分割して返済すれば、完済という
ことになり、債務者にとっては大きなメリットとなります。
次に遅延損害金ですが、これは債務者が支払を停止してしまった場合など
に課せられる制裁金になります。
任意整理では、一度支払を停止して遅延状態になった債務でも、和解をす
ることによって和解後の遅延損害金が発生しないように交渉します。
そして、任意整理においては将来の金利・遅延損害金はカットしてもらえ
ることが多いといえます。東京の弁護士会三会は統一の基準を作っており、
そこでは任意整理の和解案において遅延損害金・将来の利息はつけないと
しています。この基準に法的な効力はありませんが、多くの貸金業者がこ
の基準にしたがって遅延損害金・将来金利のカットに応じてくれいるのが
実情です。
但し、前述のとおりこの基準には法的な効力はありませんので、業者によ
っては遅延損害金・将来金利のカットに応じないこともあります。